新生活スタート!家族で取り組む防犯対策
新生活が始まる前に
まだまだ朝晩冷え込みますが、そろそろ春の兆しも見えてきました。春といえば、お子さんの入学や進級、お父さんの会社の人事異動、お母さんが新たにパートに出るなど、生活が大きく変化時期。大人の不在時間が長くなれば、自宅や近隣の防犯など、さまざまな心配が出てきますよね。
そこで、新生活が始まる今こそ、家族みんなで取り組みたい防犯対策をご紹介します。
「ガラス破り」が一番多い
一番心配なのは空き巣の侵入です。その手段を見てみましょう。戸建て住宅で最も多い手段は「ガラス破り」(58.8%)です。次いで多いのは「無施錠」(34.7%)。意外なことに、無施錠で出かけたり在宅していることが多く、中高層住宅ともなると手段として最多です。
出典:警視庁「平成24年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」一番多い「ガラス破り」。しかしガラスを割るときの音は大きいはず。留守にしていても、近隣に気づかれるのではないでしょうか。そこが落とし穴。ガラス破りには「焼き破り」や「こじ破り」といって、大きな音をたてずに割る手法があるのです。
- 焼き破り
- ライターなどでガラスをあぶり、熱くなったところに水をかける。そうするとガラス面にヒビが入り、パキリと割って侵入することができる。
- こじ破り
- ドライバーを使って、窓ガラスをこじ開けるようにして指が入る程度の小さな穴を開け、直接クレセント錠を解錠する。
こうした「ガラス破り」への対策として、クレセント錠のほかに、補助錠を見えない場所にとりつけておくとよいでしょう。 もしくは、ガラスそのものを「防犯ガラス」や「強化ガラス」に取り替える、 窓に衝撃があるとアラームが鳴る防犯グッズを利用するのも手です。
また、気を付ければ大丈夫のように思える「無施錠」も、短時間の外出ではつい行いがちです。「ちょっとゴミを捨てに行く」「隣に回覧板を届けに行く」といった数分間でも、必ず施錠する習慣をつけましょう。もちろん在宅中はしっかり施錠しましょう。
こんなことにも気を付けて
「ガラス破り」や「無施錠」だけではありません。その他の防犯対策はこちら。
- 合鍵を外に置かない
- 合鍵を自宅ポストや玄関付近の植木鉢などに隠していませんか。玄関に入る時に隠し場所を見られ、侵入される恐れがあります。
- 箱や脚立などは出したままにしない
- 玄関まわりは人の目を気にして綺麗にしますよね。しかし家の裏側はどうでしょう。ついつい箱や脚立、自転車を置いたままにしていませんか。窓の近くでなくても、移動すれば立派な足場になります。
- 庭の植木は伸び放題にしない
- 植木がこんもり茂っていると、死角が増え、侵入されやすくなります。ついつい放っておきがちですよね。定期的に剪定し、死角を作らないようにしましょう。
子どもしかいないときは
子どもの入学や進級によって、子どもだけで家にいる時間が増えますね。子どもの留守番を狙って、家に押し入られたり、誘拐されたりして犯罪に巻き込まれる恐れも。そんなときは「誰かが一緒にいるように見せかける」方法があります。
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■ 家の鍵を見せない
■ 家のまわりをよく見る
■ 自宅ポストを見て、郵便物が入っていたら取り出す
■ 誰もいなくても大きな声で「ただいま」と言う
■ 家の中に入ったらすぐに施錠する
電話がかかってきたときもなるべく出るようにして、「お母さんは今手が離せません」と答えましょう。居留守を使うと、逆に空き巣に狙われる可能性もあるので注意が必要です。
家族で防犯対策についてしっかり話し合い、新生活を楽しくスタートさせましょう。