環境が変わる春 防犯意識を共有しましょう
変化の多い春に
凍える寒さから、1日1日と春が近づいています。春といえば新入社員が入社したり、人事異動があったり。変化の多い時期ですね。人の出入りがあると心配になるのは防犯意識ではないでしょうか。
情報漏えいの被害が増えています
最近よく問題になっているのは情報漏えいです。経路別に見ると、情報量として最も多く漏えいするのはUSB等の可搬記録媒体です。電子メール、インターネット、パソコン本体と続きます。
原因は、うっかりミスや誤操作が全体の8割を占めています。内部からの故意の漏えいが1割未満、不正アクセスなど外部攻撃による漏えいについても1割未満になります。しかし、故意や外部攻撃による漏えいは、被害が甚大化しやすく、その対策も重要なポイントといえます。
出典:NPO 日本ネットワークセキュリティ協会「2012年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」
ルールを明確に 徹底して
情報漏えい対策はセキュリティ製品による制御だけではなく、ルールの明確化や従業員への徹底といったアプローチが欠かせません。また、新入社員に限らず、IT環境の変化やワークスタイルの変化、雇用形態の変化に合わせて、定期的にルールや製品の見直し、また従業員への継続的な教育も不可欠と言えます。
紙媒体にも注意して
ここで見逃せないのは紙媒体です。情報量はUSB等に比べると少なくなりますが、漏えいの件数としては依然として全体の6割を占めています。現金、手形・株券・商品券等の有価証券に加え、契約書や権利書、機密書類などの重要な書類の管理方法をもう一度見直す必要があるようです。新入、新任社員への認識を徹底させましょう。
もう一度防犯の見直しを
その他にも入退室管理や施錠の徹底、外周の監視等、これを機に見直しましょう。
- 金庫の安全対策
- ダイヤル鍵の場合は、必ず回す
- 金庫のカギは社屋内に保管せず持ち帰る
- ダイヤル番号は定期的に変更する
- 防犯対策が施された金庫か確認する
- 金庫を床に固定する
- 社屋周辺の環境点検
- はしごや踏み台がある時は、整理・格納する
- 隣接ビルの工事等によって足場が確保できていないか確認する
- 社屋周辺の社有車のドアの施錠を確実に行う
- 施錠の完全実施
- 扉・窓などの施錠を確実に行う
- 施錠が不完全な箇所は修理する
- 鍵等の保管管理
- 社屋内の敷地や屋内(郵便受け・玄関マット等)に隠さない
- 退出前における建物の点検
- トイレ・機械室・大型収納金庫・段ボール内・ロッカー室など、不審者が潜伏可能な箇所はないか確認する